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2011年5月

2011年5月27日 (金)

プリンセス トヨトミ

プリンセス トヨトミ

むー。
原作を読んでなければ、まあこんなものかとそれなりに楽しめるのかも知れない。
でも読んでる人なら、こりゃないだろう・・・と思うんじゃないかなぁ。

そもそもこの映画、登場人物の造形及びストーリー、いずれも原作からかなり改変している。
恐らく"綾瀬はるか"ありきの企画だったんだろう。
彼女演じる『鳥居』は、その人物像はおろか性別まで変えた為、全体の整合性を取る為に他の登場人物像まで変えたような印象が残る。
まあそうでなくても、殆どの登場人物が、見た目重視でキャスティングされていたけれど(笑)。

そして、大輔の茶子のエピソードも、尺の問題もあってか、大半が削除。
原作では、あえていえばこの2人の方がこのお話のメインといっていい位なのに・・・。
これも大人の事情からだろう、叙情性のあるシーンは軒並削って、見栄えするシーンばかりを抜き出して、何とかストーリーをでっちあげていた。

原作をここまで変えて、一体何でこれを映画にしたいと思ったんだろう。
原作愛がまるで感じられない。
勿論、大阪愛も感じられない。
実際、監督も脚本家も大阪人ではないようで、後でそれを知ってさもありなんと。

くどいようだけど、原作を知らなければ、まぁまぁ楽しめる気はする。
終始、見栄え重視で作られてるという点では、ブレてないし・・・。
ただ大阪人として、東京人に騙された感は残ったなぁ。
それとも期待し過ぎた私が間違ってたのか?(笑)(5月28日公開)

http://www.princess-toyotomi.com/

追記:全く個人的な話だけど、映画の無人の大阪(ミナミ界隈)を見て、阪神淡路大震災を思い出したのは、私だけだろうか。
まあネオンなんて勿論ついてない風景だったけど、あの寂寥感は、当時の梅田みたいだなーなんて。

2011年5月25日 (水)

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安田講堂事件も終わった後、学生運動の先人達に憧れ、野心や功名心から最後に殺人事件を起した若者と、そんな彼に翻弄された若きジャーナリストのお話。

観てちょっと残念だったのは、ある時代の"歴史"を描いた映画じゃなかった事。
てっきり、'70年前後に起った学生運動を描いた物語と思ってたら、実際はその番外編とも後日談とも言えるものだった。

普通に見れば、主役不在な物語だと思う。
原作が自伝小説だそうなので、仕方がないにしろ、彼らは二人共何も成さず、何者にもなれなかった。
そんな物語に、ダイナミズムなんてない。
"その時歴史は動いた!"的な、ある意味歴史映画を期待してた人ほど、この映画に失望感を感じるんじゃないか。
事実一緒に見た友人も、理由はどうあれ物足りなかったようだった。

でも私、実はこの映画を観て、不思議と満足感が残った。
それは多分、この時代の空気感らしきものが感じられた事が大きかったからだと思う。
(私の錯覚かも知れないけど)
時代の大きなうねりにあって、自分も何か成さねばという思いに捕われてた主人公達に、どこかでシンパシーを感じてたのかもしれない。
最後のエピローグも、ちょっとグッと来た。

でもこの時代に実際に生き、同じ空気を吸ってた登場人物と同世代の人達は、この映画を見てどう思うんだろう。
原作者は、この映画を観て涙が止まらなかったそうだけど、やはり似た思いを持つんだろうか。
ちょっと聞いてみたい気もする。(5月28日公開)

http://mbp-movie.com/

 
※追記:こちらのブログに、当時の学制運動やこの映画についての素晴らしい解説がされています。
ぶっちゃけそれを読めば、私のこの記事の存在価値なんて、皆無…(汗)

※追記2:監督インタビュー